■ ポルシェ戦略、次のステージへ
これまでの記事では、「どのポルシェを買うか?」という選定と、それを叶えるためのS&P500投資戦略についてお話してきました。
今回からはその次。
**「買った後、どうやって維持するか?」**というテーマに入ります。
ポルシェの維持費は、国産車に比べて圧倒的に高額。
保険、税金、消耗品、メンテナンス…まとまると年間30〜40万円は軽く超えます。
この金額、本業の収入から出すのは地味に痛い。
でも、それを“投資の配当”でカバーできたらどうでしょう?
私は、ここに国内高配当株の可能性を見出しました。
■ 米国株だけでは不安になったワケ
私自身、資産形成の中心はS&P500などの米国株ETFです。
ただ、最近の関税問題やドル円の急激な変動を見ていて、こう感じました。
「維持費のような“毎年発生する生活費”は、為替や国際リスクに左右されたくない」
この気持ちがきっかけで、国内株に目を向けるようになったのです。
■ なぜETFじゃなく、個別高配当株を選んだのか?
ここで「国内ETFでいいのでは?」という意見も当然あると思います。
ですが、私はあえて“個別株”にしました。その理由は以下の3点です:
✅ 成長率と配当の“合計リターン”でS&P500に迫れる
以下のグラフをご覧ください。
主要な投資先ごとの【成長率+配当率】を積み上げて比較したものです。
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ここで注目してほしいのが「高配当個別株」。
成長率5%+配当4%=合計9% という水準は、S&P500(年約10〜11%)とほぼ同等のリターンを狙えるポテンシャルを秘めています。
一方で、国内ETF(特に日経高配当ETFや日経平均)は、合計リターンでも物足りないのが現実。
✅ 「自分で選ぶ」から納得感が違う
ETFは構成銘柄の選定をお任せできますが、逆に言えば“納得できない銘柄”も含まれてしまいます。
個別株なら──
- 財務が健全
- 安定して増配している
- 株主還元の姿勢がある
といった“自分の基準”に合う企業を選べます。
これは精神的な安心感にもつながっています。
✅ 優待も地味に効く
日本株ならではの株主優待も見逃せません。
たとえばQUOカードや商品券、日用品など、実生活に役立つリターンも期待できます。
配当+成長+優待の「トリプルリターン」は、国内個別株だからこそ可能な魅力です。
■ 年間35万円を配当で得るには?
ポルシェの年間維持費をざっくり試算するとこんな感じ:
項目 | 金額(目安) |
---|---|
保険・税金 | 約15万円 |
メンテナンス費 | 約10万円 |
タイヤ・消耗品 | 約10万円 |
合計 | 35万円 |
この35万円を、仮に配当利回り4%の国内株でまかなうとすると…
35万円 ÷ 0.04 = 約875万円の投資元本
つまり、国内高配当株に**約900万円弱を投資しておけば、ポルシェの維持費は“実質無料”**になるという計算です。
■ まとめ:S&P500で攻め、国内株で守る
- 車体資金はS&P500で増やす
- 維持費は国内高配当株で“もらい続ける”
そんな“攻守分担”こそが、私の投資戦略の中核です。
そして高配当株でも、きちんと選べばS&P500に負けないリターンを出せることを今回のグラフで示しました。
本記事は投資助言ではなく、個人の経験に基づく情報提供です
- 本記事は投資を推奨するものではなく、個人の経験とシミュレーションに基づいた内容です。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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